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それで出世が遅れ(ry

WFH 用に Shure MV7 を導入したら自分にはとてもいい買い物になった

要するに

オンラインミーティングのマイクとしていくつかの候補の中から Shure MV7 を買ってみた。そうすると普段は響きにくい、やや聞き取りにくいタイプの自分の声でも小さな声でミーティングの参加者にいい声が届けられるようになって、ミーティングで話し続けるのがオフラインの時よりも楽になったので買って良かった、という話です。

経緯

コロナ以前からオンラインミーティングは仕事の都合でしばしば利用していたのですが、その時は Audeze の Mobius を有線で、もしくはほとんど聞いているだけのときに Bluetooth 接続の片耳ヘッドセットを使っていました。当時は在宅勤務はしていなかったので事務所の机にマイクアームとかマイクを設置するのもなー…という感じで基本的にはヘッドセットタイプのものを使うのが前提でした(自分の中で)。

ところが昨年春以降、基本的に在宅勤務になって労働環境を自由に整備できるようになったのと、以前から音声入力に特化したデバイスであるマイクをオンラインミーティングに使ったら何が変わるのか、もしくは何も変わらないのかというのが気になっていたので試してみたくなったというわけです。

主な候補

  • Blue Yeti X: この手のマイクを探していたらだいたい勝手に候補になっている
  • HyperX QuadCast S: 虹色に光る笑、比較的安価
  • Shure SM7B: 渡辺直美さんが配信機材として Shure SM7B を選んでいた
  • Shure MV7: 渡辺直美さんが配信機材として Shure SM7B を選んでいた(ので SM7B の弟分の方)

ところが一旦試したくはなったものの、緊急性が低く、こういう感じに設置して使いたいなというイメージに乏しかったせいでしばらく積極的にマイクを探していませんでした。ところがある日リンク先の渡辺直美さんの動画をきっかけになんとなくこういう感じがいいなというイメージが出来上がり、候補を絞る段階に移りました。

Shure MV7 を選んだ理由

Just because you see so many people using this [Blue Yeti X] does not mean that this is the best option for you. Just do a little bit more research, find what microphone will work best for you. -- Podcastage, Blue Yeti X Review / Test (with Blue Yeti Comparison

  • 自分の用途ではカーディオイド以外の指向性のタイプを選択できる機能が不要だった
  • ミキサーはとりあえず無しで使えるマイクが良かった
  • Shure MV88 のユーザーだった(ついでに大昔に買った Shure SE215 も断線してはリケーブルしてずっと使っている)
  • USB-C ケーブルで手持ちのモバイルデバイスに直接挿して使える
  • リンク先(下)の Podcastage のレビュー動画を色々見て Shure MV7 が良さそうだった

順序から言うと正確には候補を絞り込んで、その中から改めて選択したわけではなくて候補を絞り込んでいく過程で上記の4つのどれかかな、と思うようになったわけですが Podcastage の膨大なマイクレビュー動画はとても参考になりました。さすがに全部は見ていませんがユーモアもあって観ていて楽しいのでマイクを買った今でも時々新着動画を観ています。

ちなみにマイクアームは Blue の compuss、ショックマウントも同じく Blue の radius III を使っています。こっちの方は特に深く考えず見た目と、マイクと同じ日に届く、とかそんな理由で購入しています。


www.youtube.com

使った感想

選んだのが主にボーカル向けのマイクだったということもあって、オンラインミーティングの時に他の参加者から声がいい(よくなった)と言われるようになったのは想定していたことなのですが、わりと普段聞き取りにくいと言われている自分の声で普通に話してもしっかり相手に届くようになったので、ちょっと大きめの会議室で集まって話すときのような、相手に聞こえるように声を出すぞ!という気持ちがなくてもよくなってとても話すのが楽になりました。

加えて、マイクからモニター出力している自分の声を聞くのも心地よいというか、そんなに悪くないなと思えるようになったのも思わぬ収穫でした。それにいいマイクを使っているとオンラインミーティングでちょっと音質の悪い人にメテオフォール型開発が押し進められそうになっても、そんなノイズだらけの声でゴリ押しができると思うのか?こちらの主張はいい声で説得力があるんだぞ、となるのでメンタルの安定にも一定の効果が見込めます(?)。